2008年06月28日

【指輪物語豆知識(142)】<それまで(5)>トムの家〜塚山丘陵

9月27日】トムの家
何日もここにいたいというフロドの気持ちを察したように。次の日は朝からいまにも雨がふりだしそうでした。やがてパラパラと雨が落ちてくると、上のほうから川の娘の歌声が聞こえました。内容までは聞こえませんが、雨のことを歌っているのはなぜかわかりました。

朝食を終えたころには、すごいどしゃ振りで、とても出発できません。トムの勧めもあり、もう1日泊まることになりました。トムが言いました。
「きょうはゴールドベリの洗濯日なのさ。ゴールドベリが秋の洗いものをするんだよ」
なんで洗濯日はどしゃぶりなのか私にはわかりません(笑)。雨で洗うのかな? 

さて、ホビットたちはその日は一日中トムとお話をしました。トムの話はとても面白く、そしてとても古い昔のお話でした。それを見てきたかのように話してくれるのです。フロドのことはあのエルフのギルドールが伝えてきたので知っていたともトムは言いました。フロドは疑問に思っていたことを思い切ってトムに尋ねました。
「あなたはどなたですか? ご主人」
トムは答えました。
「あんたは若く、わしは年寄りだ。最年長、それがわたしの正体だ」
もっとも年上の者、それがトムでした。なんとトムは第1紀の昔、まだ太陽と月が天空に昇る前から中つ国にいるのだというのです。(注1)続きを読む
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2008年06月25日

【指輪物語豆知識(141)】<それまで(4)>掘窪〜トムの家

9月26日】掘窪〜古森〜トムの家

翌朝の6時には一同小馬に乗り出発しました。「思いもよらぬ方向から行くのがいい」というフロドの提案で、古森を抜けていくことにしました。
「どうやって抜けるんだい?」とピピンが不安そうに聞きます。「ぼくについてきたまえ!」。何度か古森に入ったことがあるというメリーが心強く言いました。
しかし、古森の道は動く森のせいで、メリーの知っていた道とは異なってしまっていて、一行は完全に迷ってしまいました。あっちでもないこっちでもないとうろつくうち、なにやらだんだん暑くなってきました。
そのうち激しい睡魔が襲ってきました。とても歩いていられません。なにやらひそやかな、半ば囁くような歌声に似たかすかな葉ずれの音が、頭上から聞こえるように思えました。
フロドは重いまぶたをあげて、自分の上にのしかかる、1本の巨大な柳の古木を見ました。メリーとピピンはその柳の根元まで辿り着き、柳に背を向けてごろんと横になりました。フロドは冷たい水に足をひたそうとよろよろ水辺にいき、柳の木の根のひとつにまたがって水に足をひたしました。しかしフロドもまたそれが限界でした。かれは深い眠りにおちていったのです。続きを読む
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2008年06月22日

【指輪物語豆知識(140)】<それまで(3)>エルフの野営〜掘窪

9月25日】エルフの野営〜マゴット農場〜バック郷掘窪

翌日ホビットたちが目覚めると、すでにエルフたちはいませんでした。フロドたちはエルフの残してくれた食料で朝食をとると出発しました。
「まっすぐ先を急ごう」というフロドに、ピピンは「このへんをまっすぐなんて飛びでもしなきゃ無理ですよ」と答えます。そしてまっすぐ進もうと悪戦苦闘したあげく迷ってしまい、かなりの時間がとられてしまいました。フロドの計算では、渡し場まで直線距離にして18マイル(約29キロ)といったところですが、道をさけて林や野原をいくうちに、夕方ごろ農場に出ました。ピピンが言います。「ここ知ってるよ。マゴット農場だ」。フロドはそれを聞いて言います。「一難去ってまた一難だ」

フロドは少年時代に(注1)マゴット農場に茸を失敬しようとして何度も浸入して、ついにはつかまってしまったことがあります。そのときまだ若かったマゴットさんはフロドを飼い犬たちの前にひっぱっていって、猛犬たちにこう言ったのです。
「お前らいいか、今度このいたずら小僧がわしの土地に足を踏み入れやがったら、お前らこいつを食っちまっていいぞ」
そして犬たちに渡し場まで追いかけられたフロドは震え上がってしまい、それがトラウマとなっているのです(笑)。
いやがるフロドをひっぱっていったピピンは、犬の吠える声で外に出てきたマゴットさんに挨拶しました。「今日は、マゴットさん!」
「なんとこれはピピンぼっちゃん----いやペレグリン・トゥックの旦那じゃないか!」
ピピンと顔見知りのマゴットさんは暖かく迎えてくれました。ピピンが言います。「こちら、フロド・バギンズ氏です」。
それを聞いたマゴットさんはフロドをじっと見て言いました。
「さてもさても、なんとも奇妙なことがあるもんだ! バギンズ氏かね? 入りなさい! 話すことがある」
家に招じ入れてくれたマゴットさんはこう言いました。
「バギンズさん----たぶんあんたは今でも茸がお好きだろうが。おお、そうよ、わしは名前を聞いてすぐわかったぞ。フロド・バギンズ少年が手に負えない腕白どものひとりだった頃のことをわしは憶えとる。だがわしが考え取ったのは茸のことじゃない。あんたが現れる前にわしはバギンズの名前を聞いたばかりなんだ」
なんとここにまで「黒の乗り手」がバギンズを探しに来たというのです。続きを読む
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2008年06月19日

【指輪物語豆知識(139)】<それまで(2)>袋小路屋敷〜エルフの野営

【3018年9月23日】袋小路屋敷〜緑野
第3紀の3018年。この年と翌3019年はのちに「大いなる年」と呼ばれることとなります。
「大いなる年」は3018年の9月23日、フロドが指輪をもって袋小路屋敷を出発することにより始まるといっていいでしょう。
フロドと行を共にしたのはサムとピピンの2人でした。このときフロド50歳、ピピン28歳、サム38歳でした(メリーはこのとき36歳です)。
この日の黄昏時、あやしげな黒いマントに身を包んだ馬上の男がサムの父・ギャムジーとっつあんを訪ね、バギンズのことを尋ねていったことを知ったフロドは、なるべく人目につかぬように出発することとしました。
3人は、日が暮れるのを待って、各自残った引越し荷物をかついで徒歩で出発しました。
3時間ほど歩いてしばらく休憩をとったあと、フロドたちは山道に入っていきました。 やがてピピンが遅れがちになりグチをこぼしました。「もう眠くて、眠くて、いまにもこのまま道にぶっ倒れちゃうよ」。そこで適当なところで野宿することにしました。続きを読む
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2008年06月17日

【ゲーム情報】バーベルって何?

連載始めたとこで流れ切ってすみませんが、ゲーム内で釣りでかかるバーベルってどんな魚? と、気になっちゃいまして調べました(笑)。
いろいろ調べたんですが、barbelには魚のヒゲという意味もあるので、たとえばロング・バーベル・キャットというペルー原産のお魚はヒゲが長いなんとかというわけで、ゲームでいうバーベルとは違うようです。フェザー・バーベル・キャットなんていうのも違うもよう。あ、猫じゃないよナマズの一種らしい(笑)。バーベル・ゴート・フィッシュ、これは雷魚の一種らしい。


で、どうやら「英和海洋辞典」でヒットしたこれがそうらしい。
barbel: n.[魚の口辺の]ひげ、[魚の]触鬚(しょくしゅ); ニゴイの類、ニゴイ[鯉(こい)科の魚]/baleen [鯨の]ひげ/spine [硬骨魚類の]ひれとげ.
ニゴイの類ってあるでしょ。

ニゴイの英名がBarbel steed。漢字だと似鯉。
↓ニゴイの写真ね。
http://www.agri.pref.kanagawa.jp/SUISOKEN/naisui/fishfile/nigoi.htm


そしてバーベルの写真をついに発見! ニゴイともけっこう違うようなかっこうです。料理魚のようです。ここのサイトの下のほうの「鯉」のとこの下に「ほかにドイツで食用になる魚」というとこににお魚の写真もあります。
↓ドイツの魚料理
http://www.euroassist.de/fooddrink/fish.htm


ああ、これですっきりした(笑)。
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2008年06月16日

【指輪物語豆知識(138)】<それまで(1)>

映画で大きくカットされた原作の2箇所のうち、アラゴルンの戴冠後のお話は「それから」で語りました。そこでここではもう1箇所を「それまで」のタイトルで語っていこうと思います。
どこまでの「それまで」なのかと言いますと、全面カットされていたトム・ボンバディルに関わる箇所を語りたいので、フロドたちが袋小路屋敷を出発してからブリー村にいたり、そこでアラゴルンと会って彼を仲間としてブリー村を出発するまでを書いてみたいと思います。

映画では、ビルボが誕生祝いの後に姿を消して裂け谷に旅立ったあと、フロドはすぐさまそれを追うようにして出発するように描かれています。しかし原作ではビルボ出発から14年の間、フロドは袋小路屋敷に留まって生活していました。
その平穏な生活を破ったのはガンダルフで、フロドがビルボから譲られた指輪が「一つの指輪」であることを確認しにやってきたことでフロドの平和な生活は終わりを告げます。
フロドは指輪の正体を知ると、指輪を狙う者たちによってホビット庄にも災厄がふりかかるのを恐れ、ホビット庄を出ることを決心します。そしてガンダルフの忠告に従って、裂け谷のエルロンドに相談にいこうと決まります。

出発の日はフロドの50歳の誕生日をめどとしました。そしてフロドはホビット庄を去る表向きの理由として、母方の実家のバック郷に引っ越すと公言を始めます。この言を裏付けるために、フロドは日ごろから袋小路屋敷をほしがっていたロベリア・サックビル=バギンズに屋敷を売り払い、親友であり、バック郷館主の息子であるメリーに頼んで、バック郷に新居を用意してもらいます。
こういう準備を整えている間に、ガンダルフは所用を片付けるといって、ホビット庄を去りますが、フロドの誕生日までには必ず戻ってくると言っていました。ところがそのガンダルフは待てど暮らせど戻ってこないのです。
フロドは誕生日がせまるにしたがい、ガンダルフが戻る戻らないに拘らず誕生日の翌日に出発することと決めました。

フロドの誕生日はごくごく少数の親友たちだけで祝われました。誕生日の夜はピピンが泊り込み、サムと共に翌日フロドのお供をしてバック郷の新居に向かうことになりました。
親友のうちメリーとフレデガーはひと足先に新居に先乗りし、先に送った家具や荷物の荷解きと整理をしてフロドたちを待つことになり、ささやかな誕生祝いのあとすぐにバック郷に向かいました。

こうしてフロドの誕生日の翌日に、フロドの長くつらい旅が始まるのです。
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2008年06月13日

【指輪物語豆知識(137)】<中つ国の人々>最後の王

アルヴェドゥイ(Arvedui 第3紀1864年〜1975年) 人間(ドゥネダイン) 男
Book13のタイトル「最後の王の運命」の最後の王とはこの人のこと。
父親はアラファント、妻はフィリエル、子供にアラナルス。
名前はシンダール語で「最後の王」の意味。北方王国アルノールの正統な後継国アルセダインの15代目にして最後の王です。

アルヴェドゥイが産まれたとき、予見者マルベスはその父である14代国王アラファントにこう言いました。
「このお子をアルヴェドゥイとお呼びなされ。と申すのもこのお子はアルセダイン最後の王となられましょうから。もっともドゥネダインは一つの選択をすることになりましょう。その時かれらが見込みがうすく思われるほうの選択をすれば、その時はお子がお名を変えられ、大王国の王となられましょう。もし然らずば、その時は多くの悲しみが生じたくさんの人命が失われることになりましょう。いつかふたたびドゥネダインが勃興し、一つに合わされるまでは。」
そこでマルベスに絶対の信頼をおいていたアラファント王はそのとおりに子供に名前をつけたのです。

さて長ずるとアルヴェドゥイは、北方王国アルセダインと南方王国ゴンドールの結びつきを強化するため、ゴンドールの王オンドヘアの娘フィリエルを妻として迎えました(結婚当時は王子)。そして王位についたあと、ゴンドールのオンドヘア王とその息子たちが死ぬと、アルヴェドゥイはゴンドールの王位を要求します。しかしアルセダインの国威はゴンドールに比べると非常に小さなものになってしまっていたため、要求は拒否され、ゴンドールの王位には、ゴンドール王家の血を継ぐエアルニル二世がつきました。マルベスのいう「見込みがうすく思われるほうの選択」というのはゴンドールがアルヴェドゥイの要求をのんだら、ということだったのでしょう。

その後アングマールによって、アルセダインの王都であるフォルノストを攻撃されたとき、アルヴェドゥイは最後まで北方丘陵に踏みとどまって防戦に努めていましたが、やがて青の山脈にあるドワーフの廃坑に逃げ延びます。その後アルヴェドゥイと彼の僅かな連れは、飢えに襲われて出てきたところをフォロヘルにいるロスソス族に救われ、彼らの許で助けを待ったのです。
やがてキアダンが救援のために派遣した船がフォロヘル湾に現れた時、ロスソスの族長に代々王家に伝わるバラヒアの指輪を謝礼として渡し(注1)、船に乗ります。しかしその船が難破してアルヴェドゥイは王都より持ち出していたパランティアもろとも海中に沈んでしまいます(注2)。そのころはすでにアルセダイン王国もほとんど崩壊していたため、アルヴェドゥイの跡継ぎアラナルスは王を名乗らず、その後は彼の血筋は北方の野伏(ドゥネダイン)の族長を名乗ることとなります。
アルヴェドゥイはこうしてその名の示すとおり、最後の王となってしまったのです。このアルヴェドゥイから数えて15代目がアラゴルンというわけです。

ゲーム内ではアルヴェドゥイの幽霊と会えまず。ネタバレになるんで詳しくは書きませんが、エピック13巻で会うことになります。


Book13導入ということで急遽解説を(笑)。「中つ国の幽霊たち」で書くべきかな(笑)。

                                  *

(注1)これは指輪を与えるというよりも、謝礼の補償として預けたものです。のちにその指輪を買い取る者が現れようから、ということでした。事実、後に一族の者がロスソスの族長の許を訪れ、指輪を買い取っています。その指輪が代々北方のドゥネダインの族長の血筋に伝えられ、アラゴルンが受け継ぎ、婚約のおりにアラゴルンからアルウェンに贈られることになります。
(注2)ゲーム中ではこの船は座礁したように陸のすぐ近くにありますが、原作(追補編)にははっきり沈んだと書いてあります。
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2008年06月11日

【指輪物語豆知識(136)】<原作と詩(11)>作詩「大鷲の飛翔」

詩のお話は前回で終わりの予定だったんですけど、また1つ作詩してしまいました(笑)。
できたての第4弾は、皆様の予想どおり「鷲」の歌です(オイ)。
飛翔感あふれるabcを入手して、ちょと創作意欲をそそられました(^_^)

        ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

              【 大鷲の飛翔


高く翔べ(とべ)! ソロンドールの子よ、
ヒサイグリアの高巣の王よ。
高く翔べ! 風の王の使者よ、
ヤヴァンナの子よ、マンウェの目よ。

メセドラスからジラグ=ジギルから
闇の森を越え
エミン・ヌ・フィンをも眼下にし
天高く飛翔せよ大鷲の王よ!

ヴァリノールの永遠(とわ)の国で
オローリンと呼ばれし友が呼ぶ。
疾く(とく)来たれ! ミスランディアの招聘に
エレボールなる はなれ山に。

かしこでは闇に棲む者共が
イルヴァタールの2人の子らと
アウレのひとり子たちに
剣(つるぎ)と牙を向けいるほどに。

疾く来たれ! 大鷲の王よ!
数多(あまた)の鷲を率き連れて
天高く翔べ! 風の精よ!

高く翔べ! ランドローヴァル!
高く翔べ! メネルドール!
高く翔べ! 天高く翔べ! グワイヒア!

          <指輪サイト「ミドルアースの風」の管理鷲・グワイヒアさんに贈る>

        ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

けっこう思い込みで作ってます。まずこれは『ホビットの冒険』における五軍の合戦にかけつける大鷲たちを描いたものですが、鷲たちの名前は出てこないんです。『指輪物語』より約80年前の話だし、五軍の合戦に参加したのは指輪にでてきたグワイヒアじゃないのでは? という意見もありますが、彼の先祖(父親かもしれません)の大鷲の王ソロンドールは第1紀を通じて活躍します。ということは少なくとも500年は生きていたわけですから、その子孫のグワイヒアが200年300年生きたとしても不思議はありません。ですので、五軍の合戦に参加したのはグワイヒアである、という思い込みでまず作っています。

さてソロンドールはグワイヒアの先祖である大鷲の王。ヒサイグリアはシンダール語でグワイヒアの一族の住んでいた霧ふり山脈のこと。大鷲たちは女神ヤヴァンナにより創られ、ヴァラールの王マンウェに捧げられたものです。そして大鷲はマンウェの使者として、また情報収集の目として長上王に仕えました。

メセドラスもジラグ=ジギルも霧ふり山脈の峰の名前です。グワイヒアがどこに高巣をかまえていたのか記述がないので、表現はぼかしました。どこだったのかご存知の方教えてくださいませ。
エミン・ヌ・フィンは闇の森の真ん中にそびえる闇の森山のシンダール語です。『ホビットの冒険』のアバウトな地図によると、「ワシの巣」と書いてあるとこから、はなれ山まで直線をひいた進路にある山です。

ヴァリノールは西方アマンのヴァラールの住まわれる国。オローリンはいうまでもなくガンダルフのマイア時代の名前です。灰色の放浪者を意味するミスランディアもガンダルフのこと。

イルヴァタールの2人の子とは、唯一神イルヴァタールに創られた2つの種族、長子たるエルフと次子たる人間のこと。アウレのひとり子とは工人アウレに創られたドワーフのことです。

ランドローヴァルはグワイヒアの弟の大鷲。メネルドールはもっとも速く飛べた大鷲で、どちらも『指輪物語』にでてくる名前で、これにグワイヒアを加えた3羽が、滅びの山にフロドとサムを救いに赴いた大鷲たちですね。で、まあ五軍の合戦にグワイヒアがいたなら彼らもいていいでしょうと、拝借しました(笑)。

なお飛翔感あふれる曲とは、Donna Summerの I Feel Love という曲です。


とりあえず詩のお話はこれで終了です(^_^)。
ゲーム内で私をみかけたら、歌っておくれ、と気軽に声をかけてくださいね。お客様がひとりでもおいでなら喜んで歌います(^_^)。
23時すぎに躍る小馬亭前にたむろしてること多いです。KSの人に、ラリエンの定位置といわれました(笑)。
Telでもくれればそちらに参上して歌いますよ。吟遊詩人ですから(^_^)。メールでいついつに来てくれでもokです。あれを歌えとか指名リクエストも歓迎です(^_^)。
Nサーバーにもときおり顔を出しますのでよろしく(^_^)。Nでもラリエンか、ホビットのラロ、そして最近作ったホビットの女の子ララアで歌っているはずです(^_^)。
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2008年06月08日

【指輪物語豆知識(135)】<原作と詩(10)>弾き語りの伴奏曲

弾き語りをしていますと、「それ何の曲?」とか聞かれることがあります。そこで、各弾き語りの伴奏に使っている曲のリストです。
最初にも書きましたけど、曲によって詩の持つイメージががらっと変わったりしますので、選曲はかなり迷います。二転三転したものも多く、「ニムロデルの歌」などは4回ほど曲を変更しています。ほかの曲も変わるかもしれませんが6月8日現在のリストということで。同じ曲は極力使わないようにしていますが、ほかにいいものがなくてしかたなく同じ曲を使っているものが数曲あります。まあ、こういうのは同時には演奏しないようにしていますが(笑)。
このリストは50音順になっています。これは私のアンチョコで、オリジナルには辞書の変換名とabcファイルの名前も対照されているのですが、そこはカットしました(笑)。だれの曲かわからなくなってしまったものもあります(^^;。そういうのは曲名だけでごかんべんを(笑)。
(旅)は旅の仲間、(二)は二つの塔、(王)は王の帰還、(ホ)はホビットの冒険、(追)は追補版。原作にないものもその内容に対応するタイトルで分類しました。各巻にまたがっているものは最初の巻に入れました。【 】でくくってあるのは複数の詩で構成しているものの総合タイトルです。


     詩        作曲・原曲     曲名

♪「Into the West」(王) Movie「LotR」『 Into the West 』
♪「May It Be」(旅) Movie「LotR」『 May It Be 』(Enya)
♪「アザヌルビザールのバラード」(追) 不明『 Rise of the Demon Lord 』
♪「あとかたづけの歌」(ホ)Game「Super Mario2」『 Super Mario Bros. 2 Overworld Theme 』
♪「歩く歌」(旅)      Scott Joplin 『 The Easy Winners 』
♪「海の歌」(王)   J.S.Bach 『 Prelude I 』
♪「ヴァルダへ捧げる歌」(旅)Dowland 『 涙のパヴァーヌ 』
♪「エアレンディルの歌」(旅)Pachelbel 『 Cannon in D 』
♪【エオルの家の子】
「戦への動員の詞」(二)  曲なしで朗読
「セオデン王追悼の歌」(王)Movie「LotR」『 Riders Rohan 』
「ローハン軍進撃の歌」(王)The Doors  『 Riders of the Storm 』
「ムンドブルグの塚山」(王) 同上
「セオデンの歌」(王)           同上
♪「エルダマールの歌」(旅)Movie「LotR」『 Twilight and Shadow 』
♪「エルフの子守唄」(ホ) Beethoven  『 Sonatina in G 』
♪「エレスサール戴冠の詞」(王)Movie「LotR」『 Aragorn's Coronation 』
♪「エント進軍の歌」(二) Movie「LotR」『 The March of The Ents 』
♪【大塚山の救出】
「トムを呼ぶ歌」(旅) Movie「LotR」『 The Black Rider 』
「トム登場」(旅) J.S.Bach   『 Musette 』
「塚人退散の歌」(旅) Tchaikovsky 『 Arab Dance - Nutcracker 』
♪「オークの塔でのサムの歌」(王) 不明 『 Tolkien 』
♪「大鷲の飛翔」(ホ) Donna Summer 『 I Feel Love 』
♪「ガンダルフを偲ぶ歌」(旅)Grieg   『 Grandmother's Minuet 』
♪「ギル=ガラドの歌」(旅)J.S.Bach  『 Little Prelude in D minor 』
♪「クモの歌」(ホ) Traditional 『 Black-eyed Susie 』
♪「ゴクリの歌」(二) 不明 『 Bombadil's song 』
♪「ゴブリンの歌」(ホ) Movie「魔女の宅急便」合奏曲『タッチ』の太鼓パート
♪「ゴラムの歌」(二)   Movie「LotR」『 Gollum's Song 』
♪「ゴールドベリ賛歌」(旅)Mozart 『 Allegro in Bb 』
♪「ゴンドールを想う歌」(二)Movie「LotR」『 Minas Tirith 』
♪「燦光洞の歌」(二) Enya     『 Epona 』
♪「じゅうの歌」(二)  Grieg 『 Waltz 』
♪「出発の歌」(旅) Beethoven  『 Theme and Variation 』
♪【大団円】
「大鷲の歌」(王) Handel 『 Air and Variation from Suite No5 』
「小さい人を讃えよ」(王)        同上
「執政の職務」(王)  Beethoven  『 Minuet in C 』
♪「力の指輪の詞」(旅) Movie「LotR」『 The Black Rider 』
♪「塚人の呪歌」(旅)   Movie「LotR」『 The Knife in the Dark 』
♪「ドゥリンの歌」(旅)  Schumann  『 Northern Song 』
♪「トムの歌」(旅) J.S.Bach   『 Musette 』
♪「トムの返答歌」(旅) Game「LotRo」『 Tom Bombadil's song 』
♪「トロルの小歌」(旅) Beethoven  『 Six Ecossaises 』
♪「長い名簿の歌」(二) Traditional 『 What shall we do with the drunken sailor 』
♪「ナマリエの歌」(旅) Carl Philipp Emanuel Bach『 Solfeggietto 』
♪「ニムロデルの歌」(旅) 不明 『 Marching Season 』
♪「馳夫の謎歌」(旅) Handel  『 Gigue 』
♪「ビルボ帰還の歌」(ホ) Enya 『 Only Time 』
♪「ビルボ旅立ちの歌」(旅)Movie「LotR」『 In Dreams 』
♪「ビルボの歌」(旅)  Movie「LotR」『 May It Be 』(Enya)
♪「ビルボ別れの歌」(王) Movie「The Deer Hunter」『 Cavatina 』
♪「ファンゴルンの歌」(二)Schubert 『 Waltz in A minor 』
♪「古旅籠の歌」(旅)   不明     『 Battle for New Orleans 』
♪「ブレガラドの歌」(二) Chopin 『 Prelude Op28 No6 』
♪「フロド最後の詩」(王) Movie「LotR」『 Return to the Brandywine 』
♪「ベレンとルシエンの物語」(旅)J.S.Bach『 Suite for solo Cello BWV1007 』
♪【ホビット歓迎の歌】
「トムの家歓迎の歌」(旅) Haydn  『 Allegro in F major ]
「ゴールドベリの歌」(旅) Haydn  『 Little Dance in F 』
♪「ホビットの良識」(旅) Movie「LotR」『 Concerning Hobbits 』
♪「ボロミアに捧げる哀歌」(二)Mendelssohn 『 Praeludium in E minor 』
♪「マルベスの予言」(二) Slayer 『 Black Magic』
♪「道は続くよ」(旅) Movie「LotR」『 The Road Gose Ever on 』
♪「山の下の王の帰還」(ホ)Schumann 『 Phantasietanz 』
♪「湯浴みの歌」(旅    Movie「モンティ・パイソン」『 Always Look on the Bright Side of Life 』(Erick)
♪「夕星姫」(追)     Movie「LotR」『 Evenstar 』
♪「緑龍館のビール」(二) Movie「LotR」『 Green Dragon Beer Song 』
♪「レベンニンの歌」(王) Enya 『 Epona 』
♪「ロヒアリム哀悼歌」(二)Movie「LotR」『 Rohan 』
♪「ロリエン賛歌」(二) J.S.Bach 『 Prelude Number 2 』

リスト中「執政の職務」は王の帰還の原文の朗読です。
また1曲、それも作詩が増えてます(笑)。そのお話は次回に。
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2008年06月05日

【指輪物語豆知識(134)】<原作と詩(9)>作詩「アザヌルビザールのバラード」

私の作詩最長になってしまった作詩第3弾も紹介します(^_^)

      ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

       【 アザヌルビザールのバラード

放浪の王スラインは
その髯をかきむしり
天を仰いで血の叫びをあげた。
こんなことは堪えられん!

先王スロールは死んだ、
カザド=ドゥムなるモリアの門で
オークの頭(かしら)アゾグに刻まれ
その首は落とされた。

スロールの息子スラインは
その髯をかきむしり
地の底から声を限りに叫んだ、
復讐だ! カザドを召集せよ!

かくしてアウレの子らは
カザド=ドゥムを目指し進んだ。
かれらの王を手にかけし
アゾグとその一党に仇を報ぜんと。

ドゥリンの裔に与えられし
侮辱を雪ごう(すすごう)と
かれらの怒りは
アザヌルビザールの谷間を
数多(あまた)のカザドで覆った。

しかし憎き敵の数はなおも多く
長髯(ちょうぜん)の戦士を圧倒する。
スラインの次子フレリンは
ケレド=ザラムでついに斃れた。

スラインの一族のフィンディンも
またここに斃れた。
あまりに多くのカザドが斃れ、
スラインも傷ついた。

スラインの長子トーリンは
その盾を打ち砕かれ、
樫(オーク)の枝を切り落とし盾となし
すなわちオーケンシールドを以て戦い続けた。

アゾグ! アゾグ!
そのときあがりし鬨(とき)の声はたれぞ。
いまや遅しと駆けつけたるは、
くろがね連山のドゥリンの族(やから)なり。

アゾグ! アゾグ!
仇敵の名を叫ぶ くろがね山の戦士たちは
あたるを幸いつるはしで切り刻み
カザド=ドゥムの門を目指した。

グロールの息子ナインは門前で叫んだ。
アゾグ! いるなら出て来い!
かくして仇敵は戦場に現れた。

仇敵アゾグはナインに叫んだ。
また物乞いに来おったか!
貴様にも焼印を押してくれよう!
いうやアゾグはナインを襲う。

迎え撃つナインのつるはしは
しかしむなしく宙を撃った。
スラインの甥は、くろがね連山の王は
無念の最期をとげたのだ。

そのとき赤き稲妻が奔った。
真紅の大まさかりを
両の手にせし若き戦士が
疾風(はやて)のごとく駆け寄りぬ。

これぞナインの息子、鉄の足ダインなり。
バルク カザド! カザド アイ=メヌ!
若きダインは大まさかりもて撃ちかかり、
赤き光が奔った。

アゾグの首が宙を舞い
かくして戦は終わった。
カザド=ドゥムへの追討は
なされることなく終わりを告げた。

アゾグの首を杭に刺し
高くかかげしカザドの民は
歌もなく宴もなく立ち尽くした。

戦場に斃れし者は
その死を悼む暇(いとま)もなきほどに
あまりにもその数 多きゆえに。

戦の始まりしよりこのかた
この地に立ち続けし者は
出陣せし者の
半数にも届かざりしゆえに。

古よりのしきたりどおりに
石の岩屋に葬ることあたわざるほどに
ここに斃れし者は多かったのだ。

カザドの民は木を伐り薪を積み上げ
その上に亡骸(なきがら)を横たえた。
かれらの父を、兄を
弟を、息子を!

天を覆う荼毘(だび)の煙を見上げつつ
カザドの民は鉄床(かなとこ)のもとに戻っていった。
アザヌルビザールの谷間には
もはや木々は残っていなかった。

    ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

これは『指輪物語』追補編から題材をとったもので、第3紀の2799年のお話です。この戦のあと、スラインとトーリンは残った一族を引き連れてエレド・ルインの東に移住することになります。『ホビットの冒険』に先立つこと140年ほど前の話、『指輪物語』からですと220年ほど前のお話ということになります。

カザドはドワーフが自分たちをさしていうドワーフのこと。カザド=ドゥム(ドワーフの館)はモリアのこと。アウレはドワーフを創った神ですので、アウレの子もドワーフのことです。アザヌルビザールはシンダール語でいうナンドゥヒリオンのことでモリアに通じる谷間の土地です。
トーリンはこの戦いで樫(オーク)の枝を盾のかわりとして戦ったことから、この戦いの後、トーリン・オーケンシールド(樫の盾)と呼ばれるようになるのです。
最後の1行は、火葬のためにアザヌルビザールの谷の木々はすべて刈り取られ、これ以降木々は茂らなかったという話からとりました。


これでエルフ、ホビット、ドワーフの詩を作ったことになります。いえ意図したわけではないんですけどね(笑)。となると次は・・・・・どうしよう(笑)。
posted by ラリエン at 10:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 指輪物語豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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